自分らしく生きよう
大好きな詩があります。
「私と小鳥と鈴と」
私が両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のように
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても
きれいな音は出ないけど
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と小鳥とそれから私
みんなちがってみんないい。
*金子みすゞ*
ご存知の方も多いと思います。
小さな命を慈しむ思い、命なきものへの優しいまなざしが原点とも言われる金子みすゞの詩です。
“みんなちがってみんないい”
本当は当たり前のことなのに、そんな風に思えるようになったのは、大分大人になってからでした。
学校ではみんな同じであることが望まれて、人と違うことをすれば弾かれ、どうして自分は勉強もできない(好きになれない)だめだめな人間なのだろう?と思っていた子ども時代。
両親が教員だったので、いつも“お利口”にしなければと思うのだけれど、そうじゃない自分もいるわけで、その葛藤に苦しんだあの頃。なかなか自分を出すことができませんでした。
絵を描くことだけは好きで、褒めてもらえるのは嬉しかったけれど、もしかしたら描くことで現実逃避していた部分もあったのかもしれません。
どんな過去であろうと、きっとあの頃の自分がいたから今の自分があるのでしょう。
誰でも長所や短所があって、得意なことや不得意なこともあって、みんな同じじゃないからこそ面白い。
“みんなちがってみんないい”
価値や基準は一つではないのですよね。
時には失敗することもあるけれど、なかなかうまくいかないと悩んでいたとしても、人生に無駄なことは一つもないと感じます。
苦しみや悲しみも…いつか全てパワーに変わります。
自分らしく生きよう。
今は素直にそう思います。
*kao-kao*