kao-kao日記

優しい時間と笑顔の輪が広がりますように…。

美しい海に魅せられて…

 

豊かな自然に恵まれ

かつて岡倉天心

「東洋のバルビゾン」と称し

日本美術を世界に発信した

五浦(いづら)の海。

 

ごつごつとした岩がそびえる

崖の上に 赤い小さな建物があります。

 

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天心が建てた六角堂です。

東日本大震災

流失してしまったため

正確には 再建されたものです。

 

多くの芸術家たちを魅了し

創作の源となってきた

場所でもあります。

 

 

西洋を追いかけるばかりの

近代化の動きに疑問を

投げかけた天心。

伝統と切り離されず

自然と一体となった

生活のなかでこそ

生まれる芸術がある。

そう考えた天心が

すでに近代化著しかった

東京を離れ五浦に移り住んだのは

明治36(1903)年

40歳のときのこと。

その2年後には自らの設計により

邸宅と六角堂を建築し

横山大観らを呼び寄せます。

五浦で画家たちを指導しながら

ボストン美術館の要職に就任。

西洋美術と東洋美術が異なる価値観を

持ちながらも対等であることを

具体的に示し 自然と伝統にもとづく

これからの芸術 そして生き方を模索し

世界に発信しました。

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100年あまり前を生きながら

近代を越えようと試みた

いわば21世紀を先取りした人物でした。

(天心遺跡ガイドブックより一部抜粋)

 


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ここで海を眺めながら

考え事をしたり

ゆっくりとお茶を飲むことも

あったんだろうなぁ。

 

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何となく東北の松島あたりを

連想する景色だと言われるけれど

わたしは五浦の方が

美しいと思ってしまう。

ごめんなさい 宮城出身なのに。

 

そうそう 天心は釣りも

大好きだったようで 夏になると

よく釣りを楽しんでいたのだそう。

 

~「龍王丸」という名の船~

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“波の上で朝食をとり

正午まで 時には書物を読み

また 海のロマンスと

戯れたりしながらすごします

何だかとても素敵なことが

書かれています。

 

亡くなるまでの約10年間でしたが

この場所に住もうと決心した理由が

分かるような気がします。

みなさんも 機会があれば

ぜひ訪れてみてください。

本当に海が美しくて

景色が素晴らしい場所です。

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さて この日は六角堂周辺で

桃源郷芸術祭をやっていて

ワークショップや

展示会が開催されました。

時間の関係で 全ては

回れなかったのですが

いくつかご紹介したいと思います。

 

 

まずはコーヒー画

ワークショップにチャレンジ。

f:id:kao-kao-n:20180321120730j:image(天心邸にて)

コーヒーの良い香りが漂うなか

次男くんが描いたのは

今 流行りのイカさん。

集中して描いていたからか

写真を撮られていました。

わたしのを見てから描くと言って

後から描いた次男くん。

滲み具合や筆の調子も分からず

描いたわたしは…失敗しちゃった。

(ただの言い訳)ずるい~。

背の高い松の木がたくさんあって

それを見上げながら描こうと

思ったのですが 何だか

よく分からない木になりました。

きっと 天心さんも

どこかで笑ってますね。

 

天心邸では こんな兜も

展示されていました。

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藝大で助手をされている

塩見良介さんの作品です。

自分の弱さと それに対して

強くありたいという気持ちを

表現されているのだそう。

カッコいい。

 

 

お次は 吹きガラス体験


f:id:kao-kao-n:20180320172607j:image(ガラス工房シリカにて)

窯のなかにはドロドロに溶けた

熱いガラスの液体が入っています。

棒の先にからめ取ったガラスを

膨らませるのは

肺活量が求められます。

ガラスがフィルムのように

薄くなる様子や

かなり伸びるということも

全てが初めてのことだったので

ドキドキしましたが

勉強になりました。

 

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工房ではガラスの小物も

販売されていて 箸置き購入しました。

家族4人でそれぞれ好みのものを

選んだのだけれど 

わたしが選んだのは白。

あれれ?ピンクを選んだのは…?

(他は全員男子)

 

 

そして 陶芸の展示会場で

出会ったカエルさん。

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陶芸家の會田恵美さんの作品です。

あんまり可愛らしいので

お迎えすることに♪

 

この日は偶然にもご本人と

お話しさせて頂く機会があり

初めてお会いしたのだけれど

とても気さくに話しかけて

くださいました。

「無事カエル」など

「○○カエル」のような

意味合いもあり 可愛いので

昔からカエルの小物を

集めているわたし。

運が流れてしまうので

水回りには置いてはいけないそうです。

會田さんの作品は

思わず笑顔になってしまうような

あたたかいお人柄が

伝わってくるものばかりでした。

 

 

天心記念五浦美術館では

日本画などの展示もあったのですが

残念ながら時間がなく…。

近いので また日を改めて

訪れたいと思います。

美しい海を眺めながら 和の心に触れ

みなさんあたたかい方々ばかりで

貴重な体験をさせて頂いたり

思いがけず可愛らしいものに出会い

ジャンルは様々でも

想いを込めて造形するということ

アートって素晴らしいな と

改めて思った芸術祭でした。

 

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そして 何より

穏やかな波の音と

青く透き通るような

美しい海に癒されました。

 

 

 

 

~お知らせ~

最後までお読みくださり

ありがとうございます。

ちょっとバタバタしていて

みなさんのブログへも

なかなか思うように訪問できず…。

ブログの更新がないときでも

Twitterでは何か呟いていたりするので

生存確認できるかも…?

別にしないかな。

どうか ご心配なさらずに。

それではまた。(*^^*)

 

 *kaorin* 

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