kao-kao日記

優しい時間と笑顔の輪が広がりますように…。

ピンクのゾウさん

 

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 Yちゃん(2)のママ(Sさん)はフィリピン出身。来日してまだ4年ほどだと言うけれど、日本語がとてもお上手。明るくて小柄でまるでお人形さんみたいな美人さん。

 2年くらい前に、レチェプットというフィリピンのお菓子を食べたことがあるkaorin。レチェプットは、上がプリンで下が蒸しパンになっているデザートで、フィリピンではポピュラーなお菓子らしい。

 プリンと蒸しパンは日本にもあるけれど、この2つが合体したデザートはそれまで見たことがありませんでした。プリンが濃厚で滑らかな舌触り。蒸しパンもしっとりしていて、甘くて何だかホッとするような味わいだったのを覚えています。

 そしてフィリピン人は甘いのが好きなのだそうで、何でもコンデンスミルクを入れちゃうんだとか。一番驚いたのは、ナポリタンのようなスパゲティ(←名前を忘れてしまいました)にもコンデンスミルクが入っていたこと。(美味しかったけれど)どちらも以前、同じくフィリピン出身だったMさんが作ってくださったものでした。

 そのことをお話ししたら、Sさんも懐かしそうなお顔。「やっぱりコンデンスミルクお好きなんですか?」とお聞きしたら、その通りなのだそう。本当なんだなぁ。

 Yさんの日本語を聞いていると、全く話せなかったのに、4年でこれほど上達されるなんて凄いなぁと思うのだけれど、ひらがなやカタカナは何とか読めるようになったものの、漢字は、まだ「山」「川」「雨」などの簡単なものしかわからないと仰います。

同じ「あめ」でも

「雨」もあれば「飴」もあるし、

「はし」「箸」「橋」や、

「かき」「柿」「牡蠣」など、

発音は違うけれど同じ言葉があるので迷ってしまうのだとか。そう言われてみれば、当たり前のように使っているし、それ以外の他の言葉を考えられないのだけれど、全く違うものならば、最初からそれぞれ違う言葉(日本語)にすればよかったのになぁ…なんて、ふと思ってしまいました。

 kaorinの出身地を訪ねられたので、宮城県てわかりますか?」とお聞きしたら目をキラキラさせて「わかります!」とSさん。なんと、旦那様がkaorinと同じ宮城県出身なのだそう。思わず「わ~♪」と盛り上がりました。

 それにしても、勉強熱心なSさん。お話ししていると、熱意が伝わってきます。将来的には日本でお仕事もしたいのだそう。生まれ育った場所を離れ、言葉も文化も違う国で子育てもされているなんて偉いな。明るく話すSさんの笑顔に、パワーを頂いたのでした。

 

 Sさんが日本語教室で勉強している間、kaorinと一緒に過ごすYちゃん。最初は大人しそうにしていたのだけれど、あるとき、車(オモチャ)にピンクのゾウさんを乗せ、それを押しながら「まて、まて、まて~」と、Yちゃんを追いかけたら凄く楽しんでもらえたみたいで、え、そんな声出るんだね?というくらいビックリするような声で笑いながら喜んでくれました。

 このピンクのゾウさんはパペットで、kaorinの私物なのだけれど、まぁ、みんな大抵は(泣いてる子も)ご機嫌になってくれます。(あとはkaorinのテクニック←)

 気がつくと、ゾウさんのお世話をし始めたYちゃん。kaorinにゾウさんを「やって♪」と言います。

 

 実は、ここだけの話、家でも縫いぐるみたちを使って○○劇場という人形劇の真似事のようなものをよくやらされているので、慣れっこのkaorin。

〈主な登場人物〉

チップ&デール(リス)・コロン(ハムスター)・ジェラトーニ(猫)・ミャオ(子猫)・ふくまる(恐竜のパペット)

出番が多いのは、チップなのだけれど。

 

 …いや、そんなことはさておき、Yちゃんのご要望にお答えし、さぁ、始まりました。ゾウさん劇場。動かしながらゾウさんの声を担当します。一緒に滑り台を滑ったり、ボールプールの中も、トンネルを潜るときも、絵本を読むときも、おやつを食べるときも、とにかく何をするのもゾウさんと一緒。ゾウさん(kaorin)は、ず~っと喋っています。

 おやつの時間はゾウさんにジュースを飲ませたり、それからベビーベッドに連れていき、トントンしながら寝かしつける真似も。きっと普段ママにやってもらっているんだろうなぁ、優しいなぁ…、こんな瞬間に立ち会えるなんて幸せ。

 手を洗うときに水道で濡らされたり、トイレに入れられそうになったときは焦ったけれど、今日も遊び(喋り)疲れたゾウさんは、満足そうに微笑んでいたのでした。ありがとう。

 

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 *kaorin*