「鯨の目をして笑う」という表現を
どこかで目にして以来
その意味が ずっと気になっている。
例えだということは
わかっているのだけれど
何だか不思議な表現だ。
鯨をイメージしてみる。
鯨は大きい。
一見 静かで優しそう。
でも 何かを見透かされているような
それでいて どこか冷ややかな目を
しているようにも感じる。
ちょっと怖い感じなのかな。
そういうことなのだろうか。
他の生き物でも 考えてみる。
馬だったら…
穏やかで 優しい感じ。
狐だったら…
いたずらっぽくて
ちょっぴり意地悪な感じ?
リスだったら…
小さくて 可愛らしい感じ。
鳥だったら…
う~ん。
鳥さんは 種類によって
鋭い目をしているのもいれば
クリクリの目をしているのもいるな。
「笑う」じゃないけれど
広い視野を持つという意味として
「鳥の目」は使うかな。
猫だったら…?
犬だったら…?
色んな動物さんを想像してみたけれど
多分 どれも無いな。
もし使うとしたら
静かでミステリアスな目が
そういう表現に使われるんだろうな。
そうだ。
ずいぶん前に バラエティー番組で
「笑う犬」ってあった。
好きだったな。
そう考えると
「笑う+○○」なら
意外とあるのかも。
そんなことを考えた金曜の昼下がり。
初夏の若葉の中を
爽やかに風が吹き渡っている。
気がつくと
「風薫る五月」という表現を
使わないまま 六月になってしまった。
大好きな紫陽花の季節。