kao-kao のワークショップへようこそ
「先生楽しかったです。
今度はいつありますか?」
イベントに参加させて頂くたびに、いつもこんなやり取りの場面があります。マイペースにスケジュール調整させて頂いているため、そんなに頻繁にはできないのですが…。
羊毛フェルトの魅力をお伝えしたくて、志しを持ちながら続けていることとはいえ、世の中にはもっと素晴らしい技術を持った方もたくさんいらっしゃるので大変恐縮ではあるのですが、本当にありがたいことです。
ワークショップでは、お越しくださった方それぞれの感性で作られる作品の数々に新たな気付きや発見などもあり、毎回楽しくてワクワクしております。学ばせて頂いているのは、むしろわたしの方なのかもしれません。
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最年少、4歳の女の子。
よく見るとおちょぼ口になっています。可愛いな。真剣に作業しています。少し手元が怖いので、「おててに刺さると痛いから気を付けてね」と何度も言ってしまいましたが、一度も指を刺すことなく、だんだんと上手になってきました。写真を撮らせてもらおうと「手元だけ写真撮らせてね」と言ったら、手元はチクチク刺しながら満面の笑みでこちらを見ようとしてくれたので、思わず「あ、危ないからこっちは見ないでね」と慌てました。
「ハートを作るにはどうしたら良いですか?」
「ハートの形をイメージして半分ずつ刺していくとやりやすいよ」
と、もっともらしいことを言うわたし。
絵もそうだけれど、何かを形にする場合、どれだけ強くイメージできるかで仕上がりも変わってくるような気がします。
どうしたらイメージができるか?ということを考えたときに、お子さんの場合は特に自然と触れ合ったり、音楽や絵本を楽しんだりしながら、五感を刺激し、様々な体験をさせてあげることは、とても重要なことなのだと感じます。想像力が養われ、それがイメージにも繋がるのかな…なんて思うのです。
さらに羊毛フェルトに関していえば、刺し方のコツがあり、強くグサグサ刺したり、軽くサクサク刺したり…。作りたいものや、仕上がりに合わせて刺し方も変わってくるので、実際にやってみなければわからない部分もあるかと思いますが、ニードル(針)があれば手軽にできてしまうところも、オススメポイントだったりします。(あと、羊毛も♪)
素敵なハートができました。
手もハートの形に見えますね。オレンジ色のハートの中に赤いハートを入れ、とってもあたたかそうなハートの模様ができました。何だか今にも動き出しそうなハートです。
こちらは80歳のお客さま。
お若い頃は横浜でちぎり絵の先生をされていたのだそう。作業に入るときに「今日は眼鏡がないのよ~」とおっしゃっていて、「大丈夫ですか?わたしハラハラしちゃいますよ」と心配になってしまったのですが、やはり手先が違います。きっと細かい作業が得意で、色々なご経験を積まれてきたのでしょう。
ポップなデザインのたまごに仕上がりました。作品だけでは年齢なんてわかりませんね!素晴らしいです。「みんなに見せるわ」と言って、とても喜んでくださいました。
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昨日は幅広い年齢層のお客さまにお会いすることができました。毎回のように来てくださる方もいらっしゃり、また、初めての方も多く、「不器用なんで…」とおっしゃる方も、皆さん本当に上手に刺していました。
たくさんのお客さまに短時間で楽しんで頂けるよう、模様を刺すだけの内容にしていましたが、中には形から作りたいというご意見もありましたので、今後、検討していきたいです。
「先生」「お姉さん」「kao-kaoさん」「kaorinさん」「○○さん(←名字)」など、一日でこんなに色々な呼び方をされることは滅多にないので、ちょっぴり愉快でもありました。
お裁縫のように縫い目を気にすることなく、チクチク刺していくだけで、それなりに形になるところが面白い羊毛フェルト。フワフワの手触りに癒されながら、これからもその魅力をお伝えできればと思います。
素敵な模様をつけてもらって嬉しいな。
ハッピーを運んでくれますように…♪
*kaorin*