小さな友達
2歳のyちゃんは、ママが日本語教室の授業を受けている間、私と一緒に過ごす。
片言の日本語を話すママは中国出身のiさん。
慣れない土地での子育てに、きっと不安もあるだろう。
それでも初対面の頃よりもiさんの表情が柔らかくなったのがとても嬉しい。
日本語の勉強も熱心で、かなり上達されている。
私は日本で生まれ育ち、当たり前のように日本語を使っているけれど、日本語は漢字の他にもひらがなやカタカナがあり、いくつも言い回しがあったりするので難しいのかもしれない。
生涯学習プラザの遊び場には滑り台やボールプール、トンネルなどの遊具の他、ブロックや木製パズル、積み木、そして本棚にはたくさんの絵本がずらりと並ぶ。
初めて会った赤ちゃんの頃のyちゃんは、いつも泣いていた。
ちょうど人見知りの時期だったので無理もない。
それも成長の証なのだ。
現在は、会うたびにニコニコ笑顔。
私と一緒にご機嫌で過ごす。
おやつの時も自分で手を綺麗にし、食べ終わると持ってきたバックに自らしまう。
ママがやってくれるのをよく見ているのだろう。
絵本が大好きで、気になる絵本を本棚から選んでたくさん持ってくるyちゃん。
興味がなければ2~3冊で飽きて他の遊びを始めたりするものなのに、毎回10冊以上は読んでいる。こちらの話すことを理解しているし、少し長い絵本のお話も集中して聞いているようだ。
お絵描きをすると、丸やギザギザを描くようになった。
最近はパペットで遊ぶと特に喜んでくれる。
精神年齢が低い私はこれが楽しくて仕方がない。
yちゃんは、本当によく笑ってくれるので、こちらもつい調子にのってしまう。
そして彼女はさらに楽しい気持ちになると、どうやらその場でクルクル回るようなのだ。
クルクル回ると当然のように目も回る。
クルクル、クルクル、クルクル、クルクル…
大変。
今日はいつも以上によく回る。
笑いながら転倒寸前。
ストーップ!
つ~かまえたっ♪
笑いが止まらないyちゃん。
これはきっと、私の方が遊ばれているのかもしれない。